外出時のPM2.5、
子どもが心配だけどその被害と対策って?

やっと寒さが和らいできましたね。この時期のお出かけに厄介なのが花粉とPM2.5ではないでしょうか。
特にPM2.5は目に見えて症状が分かるわけではないし、長時間外で子どもを遊ばせるのが心配になる親御さんもいるでしょう。
今回はそんなPM2.5が与える被害と対策についてご紹介です。

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外出時の気になるPM2.5って子どもにとってどうなの?

PM2.5が小さな子どもの体にどのような影響を与えるのか考えたことはありますか。
PM2.5(微小粒子状物質)とは、粒径2.5マイクロm(2.5mmの千分の1)以下の粒子状物質です。マイクロ(μ)は100万分の1の単位です。2.5マイクロメートル(μm)は髪の毛の太さの1/30程度で、花粉より小さい大きさとなります。
またPM2.5は、単一の化学物質ではなく、炭素、硝酸塩、硫酸塩、金属を主な成分とする様々な物質の混合物となっています。
ここ数年、春先になると毎年騒がれているPM2.5ですが、このような記事を書いておきながら、実はどのくらいの量が体内に入り込むと体に悪影響があるかは答えられないというのが正直なところです。
例えば、PM2.5が1時間80マイクロg(日平均70マイクロg)というのは、「不要不急の外出を避ける、長時間の激しい運動を避ける」というレベルなのですが、80マイクロgを超えたところに1時間いたとしてもいくら小さな子どもでも、人体の健康に影響はありません。そこに24時間365日いれば何かしら影響が出るかもしれない、でも一体どれだけの時間、どれだけの量のPM2.5を吸い込んだら出てくるのか分からない、ということなのです。
1時間いたからどうなる問題ではありません。
喫煙者が喫煙しているときというのは、数百マイクロgとも言われていますが、そのような環境にいる人は日本にも多くいます。
しかし、そのような環境にいる人すべてがひどい病気になっているなんていうことはありません。

ちなみに中国がPM2.5で問題視されているのは、ひどいときには1000マイクロgを超える日が続いているからです。
そこまで高い数値だと、さすがに短時間の外出でも人体への影響が懸念されます。

外出したいけど、PM2.5ってどんな被害があるの?

それでは一体、PM2.5は体の中に吸収しすぎるとどのような被害が考えられるのでしょう。

空気中の微小粒子は、10マイクロm以上であれば、気管支や肺に到達することはありません。ですが、PM2.5は10マイクロm以下のため侵入しやすく、呼吸器系や循環器系への影響が懸念されています。
世界保健機関(WHO)でもPM2.5を含む大気汚染物質の発がんリスクを、5段階ある危険度のうち、最上位に分類しています。
PM2.5が私たちの体に及ぼす健康被害には以下のようなものが考えられます。

ぜんそくなどの呼吸器系疾患
小さな微小粒子であるPM2.5は肺や気管支に付着しやすく、炎症を起こす原因となるディーゼル粒子を含むため、気道が狭窄することで気管支炎やぜんそくの悪化につながってしまいます。

目のかゆみや鼻水などのアレルギー
目や鼻の粘膜にディーゼル粒子などの有害物質が入り込んで炎症が起きます。
花粉などのアレルゲン物質も一緒に取り込んでしまうと、症状はひどくなる可能性も。

肺がん
PM2.5に含まれる硫酸塩などが化学反応を起こすと、最高レベルの発がん性物質に変化します。それを吸い込むと、肺が炎症を起こし、肺がん発症のリスクが高まってしまうのです。

心筋梗塞などの心疾患
PM2.5が血流に乗り、他の臓器に到達してしまう恐れもあります。血の凝固を促す働きのある有害物質も含まれるため、心筋梗塞などの心疾患の発症も考えられます。

皮膚疾患
粒子の細かいPM2.5は、しっかり洗い流さないと皮膚に沈着し、毛穴に炎症を起こしてしまいます。そのため、特に小さいお子さんのじんましんや肌荒れの原因になります。

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西からの偏西風に乗って中国からやってくるPM2.5。主に春や秋に大量に運ばれてくるため、その時期は濃度も高くなります。
日本は湿度が高く、梅雨の時期は雨が多くなりますが、そんなときはPM2.5に水分が付着して重くなるため、飛散しにくくなります。
逆に天気のいい日は湿度が低くなるので飛散しやすくなります。ですから、比較的湿度の低い春は、目や鼻、のどの粘膜にPM2.5、さらに花粉が付着して、炎症の症状が重症化してしまうのです。特に小さいお子さんやお年寄りには影響が出やすいとされています。

健康を守るための目安として、環境省では「1日平均値70マイクロg/m3(マイクログラムパー立方メートル)」を示しています。
これは、PM2.5の濃度がこれを超えると健康に影響が生じる可能性が高くなると考えられる濃度水準です。ただし、この濃度を超えたからといって、全ての人に影響が生じるというものではありません。高感受性者への影響には個人差があり、子どもや高齢者、呼吸器系や循環器系の病気をもつ人などは、これより低い値でも健康に影響を及ぼす可能性があります。

外出の際のPM2.5対策

近年ではドラッグストアで「PM2.5」用のマスクをよく見かけます。細かい粒子を大幅にキャッチしてくれるので積極的に活用しましょう。また、通常の(PM2.5用のものでない)マスクでも、着用しないよりはした方が予防になります。
マスクだけでなく、花粉症用のメガネの着用も効果がありますよ。目の粘膜を守ってくれる頼もしいアイテムです。
そしてPM2.5を大量に吸い込まないよう、外での長時間の激しい運動は控えるようにしましょう。

また、室内であっても外から帰ると手洗いうがいを忘れずにすること、窓を開けての換気は避け、空気清浄器を利用(最近ではPM2.5を
除去できるものも増えています)するなどして対策が可能です。

さらに、洗濯物や布団についたPM2.5を家の中に持ち込まないようにすることも重要です。
外に干さないのが一番よいのですが、お天気がいいときはそうもいきません。
取り込んだ洗濯物からPM2.5が舞い上がらないように丁寧に扱い、HEPAフィルター付きの掃除機を利用して0.3マイクロmの物質を除去するようにするのもよいでしょう。少々面倒ではありますが、布団を干すときは、密閉性の高い布団干し専用の袋に入れて干すのも効果的です。

各自治体では、大気汚染が常時監視されており、各ホームページで状況を確認することができます。また、環境省が運営する大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」では、24時間体制で日本全国各エリアの大気汚染を観測していますので、外出する前にチェックしてみるといいでしょう。
そらまめ君

まとめ

外出の際に家の外の空気が濁った色になっていると、思わず外に出るのを躊躇してしまいがちですが、家の中にこもりっきりというわけにもいきませんよね。外出するときは、しっかりと予防と対策をして、できるだけ長時間出歩かないよう心がけましょう。粒子の細かPM2.5が予防できると銘打っている対策グッズを身に付けると、花粉や黄砂の予防もできるのでおすすめです。積極的に活用して健康被害を最小限に抑えましょう。

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cotomo

投稿者: cotomo

眠い目をこすりながらも夜更かしするネット住民です。 (技術は伴っていなくても)気になったことを調べたりやってみたりして記事にするのが凄く好きです。

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