ノロウィルスを家族間で
感染させないための予防策

冬は一面の銀世界が美しかったり、ウィンタースポーツが楽しめたり、イルミネーションが綺麗だったり、醍醐味はたくさんありますが、一年のうちで最も病気が流行る厄介な時期でもあります。

特に毎年猛威を振るうノロウィルスは感染力が強いためすぐに身近な家族が感染し、みんなでトイレを取り合いになる、なんていうことも。
小さな子どもがいれば、ママやパパは看病しなくてはいけないし、感染なんてしていられません。

今回は感染力の強い冬の代表的な病気「ノロウィルス」に家族がかかってしまったときの対処法と、それ以上感染させることを防ぐ予防策をご紹介します。

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ノロウィルスにかかると家族は必ず感染する?

100万分の1ミリという小さな小さなノロウイルスですが、感染力は極めて強く、わずか10個のウイルスでも他人にうつす可能性があるとされています。
24~48時間ほどの潜伏期間があり、潜伏期間中でも感染力を持っているのがまた恐ろしいところです。

まずはその症状と感染経路を知っておきましょう。

■症状

一般的には37℃~38℃程度の発熱で下痢や腹痛、嘔吐、悪寒、関節痛、筋肉痛といった症状が出ます。
稀に、免疫力が高い成人であればノロウイルスに感染しても自覚症状が出ない場合や、「気分が悪いな」、「下痢気味だな」、という軽い症状で終わることもあります。
ただし免疫力の弱い子どもや高齢者は重症化するケースがありますので、脱水や嘔吐物を飲み込まないかなどを注意する必要があります。

■感染経路

1. 経口感染(食べ物を通じて感染)
最も代表的な感染経路です。
牡蠣などのウイルスに汚染された食べ物を不十分な加熱で食べたケースなどは誰しも聞いたことがあるでしょう。
また、料理をする手にノロウイルスが付着しており、その食べ物を食べた場合も経口感染です。

2. 飛沫(ひまつ)感染・接触感染
下痢や嘔吐などで飛び散ったウイルスを他の人が吸って、飲み込んでしまうことで感染してしまう可能性があります。
複数の人が密着して生活する家庭では、飛沫感染・接触感染をする可能性が高く、家族間での感染経路はまずこれが原因だと言ってもいいでしょう。

3. 嘔吐や排泄物による感染
ノロウイルスは嘔吐や下痢などの消化器症状を伴います。
その嘔吐物や排せつ物の処理などを行うとき、手にウイルスが付着してしまうことがあります。
その後、ドアノブなど汚染したものに触ってしまった手でつかんだものを食べるなどして、ノロウイルスが体内に入り込むことがあります。

その他にも乾燥した空気に乗って浮遊し、これらが口に入って感染することもあります。

そして便や嘔吐物から排出されるノロウイルスが、二次感染を招くおそれがある期間は、およそ2~3週間で、長い場合では1ヶ月ほど感染力を持続するケースもあります。
また便や嘔吐物だけではなく、汚物によって汚染されたカーペットなどからも、ウイルスは排出されています。

初期の症状はノロウィルスだけでなく、他の体調不良でも見られるようなもののため、知らず知らずのうちに周囲にうつしてしまったり、上記のように感染経路も様々で、同じ屋根の下に住む家族がかかってしまうと一家が全滅するのも必至のように感じてしまいますが、実は家庭内でノロウイルスに感染しないようにするために、私たちが日ごろからできることは数多くあります。

ノロウィルスを家族間で予防するには

ノロウィルスの潜伏期間中は、微熱や腹痛がみられるのが特徴です。
潜伏期間中でも周囲にうつしてしまう危険性があるため、少しでも感染を食い止めるには、下痢や吐き気といった症状がみられたら、早急に医療機関を受診することが大切です。

病院やその他の場所でも、人が多い場所へ行く時はもちろん、下痢や嘔吐がひどい時では家の中でもマスクをしておく方が良いでしょう。

多くの菌やウイルスの感染症に手洗いはとても有効な方法であり、皆さんもこの時期嫌というほど耳にすると思いますが、もちろんノロウイルス予防に対しても例外ではありません。
自分で手洗いが十分にできない小さな子どもは特に「爪を短く切る」ことと、石鹸の「泡だて」を徹底するようにしましょう。
実は石けんでノロウイルスが死滅しりわけではないのですが、泡立てて洗い、流水できちんと洗い流すことで、手の表面からウイルスが落ちやすくなる効果があります。

そして、インフルエンザなどにはアルコール消毒が有効で、よく病院やオフィスの入り口にアルコールスプレーがあるのを見かけますが、ノロウイルスに対してはアルコール消毒は効果は高くありません。
消毒用のエタノールスプレーなども見かけますが、手をすぐに洗えない場合など一般的な感染症対策によいのですが、正しい手洗いほどの効果はなく、ノロウイルスを死滅させる効果も期待できません。

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加熱処理をしっかりとすることも大切です。
特に、ノロウイルスが付着していることが多い牡蠣などの2枚貝は中心の温度が85℃~-90℃、90秒以上加熱をしてから食べるようにしましょう。2枚貝の他の食材から直接ノロウイルスに感染する可能性もありますが、2枚貝と比較すると非常に低い確率です。
冬場はいつも以上に火を丁寧に通すことを意識しましょう。

煮沸消毒や熱湯消毒も有効です。
食器や調理器具はそのまま洗うだけではノロウイルスが生きたまま付着している可能性があります。
手間はかかりますが、家族に感染している人がいる場合は特に食器や調理器具を熱湯につけて煮沸消毒をする必要があります。
数分放置しておけば良いので面倒ですがややこしい作業ではありません。
赤ちゃんの哺乳瓶や食器などは特に気を付けてあげたいものです。
食器や調理器具の他にも、タオルやシーツなども煮沸消毒を行うといいですよ。

こまめに消毒するのも忘れないようにしましょう。
特にノロウイルスが付着している可能性が高いのがドアノブ、蛇口、便座です。
普段からこまめに掃除していて綺麗に見えてもノロウイルスは潜んでいます。ノロウイルスは長期間水の中でも生きることができるため、水周りにも注意が必要です。
ノロウイルスを除去するためには拭くだけではなく、次亜塩素酸ナトリウムを用いて拭きましょう。ノロウイルスは次亜塩素酸ナトリウムに弱いため効果が期待できます。
家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できますが、過剰な消毒は人体にも有害ですから、「使用上の注意」をよく確認して必要に応じた対応をしましょう。

そして適切な便や嘔吐物の処理を知っておくことも大変重要です。
以下の手順を確認しましょう。

1. 最初に手洗い
便や嘔吐物の処理を行う前には、必ず手を洗いましょう。
手の表面の汚れを落とすことで、ウイルスを除去しやすい環境を作ることができます。

2. 使い捨てのエプロン・マスク・手袋を着用
素手による処理は絶対にNGです。必ず使い捨てのエプロン・マスク・手袋を着用してください。
手袋は丈夫なものを選び、マスクは鼻、口、顎を覆うように着用しましょう。
破棄する際には、ビニール袋に入れて密封し、ウイルスの排出を防いでください。

3. 拭き取りにはペーパータオルを使用
便や嘔吐物を拭き取る際には、ペーパータオルを使用しましょう。
手袋やマスクと同様、使用後はビニール袋に入れて密封してから処分してください。
筆者はボロボロになった捨てても惜しくないタオルを使用してそのまま捨てていました。
これでも二次感染を防ぐことができました。

4. 次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒液で拭き取る
ノロウイルスの消毒には先述したように次亜塩素酸ナトリウムを含む「家庭用塩素系漂白剤」が有効です。
500mlのペットボトルに水を入れ、ペットボトルのキャップ2杯分の家庭用塩素系漂白剤を混ぜ合わせれば消毒液は完成します。
ペーパータオルを消毒液に浸し汚れた場所を拭き取り、最後に水拭きをしてください。

おわりに

ノロウィルスのいくつも存在する感染経路を断つには、徹底した予防対策が欠かせません。
その対策の多くは、煮沸や消毒など今すぐ始められるものばかりです。
ノロウイルス流行のピークを迎える前に、こうした予防対策を習慣化できるといいですね。
身近な家族が感染してしまっても慌てずに。
正しい処理方法と消毒方法で被害を広げないようにしましょう。

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cotomo

投稿者: cotomo

眠い目をこすりながらも夜更かしするネット住民です。 (技術は伴っていなくても)気になったことを調べたりやってみたりして記事にするのが凄く好きです。

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